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エアリーフローラインタビュー

File 04:卸売市場

畑下 勲 さん
(金沢市公設花き地方卸売市場 金沢総合花き 株式会社 取締役社長)
■ウィンウィンの取引を

当社の仕事は、花の卸売。金沢市が開設した施設内で仲卸業者や小売業者に花を卸売しています。
卸売は、ただ商品を高く売ればいいというわけではありません。花屋の要望に耳を傾ける一方、生産者の現状なども把握し、互いの声をうまく伝えながら両方がウィンウィンの関係になってもらうのが大事なんです。そのためにもまず、花の消費量を増やしていきたいですね。石川県の切り花の消費量は、全国的に見て中程度でしょうか。もっとみなさんに花に親しんでもらうために、販売促進につながる取り組みなどもいろいろ行っています。
一方、生産についていえば、石川県の花き生産量は全国で下位クラス。加賀藩の御用花をつくっていた金沢市今町の花園地区も、高齢化などで栽培する人が少なくなっています。そのような状況の中で登場したのが、このエアリーフローラです。花の栽培に携わる人が増えるのではと期待しています。
(写真:市場では地物をはじめ全国からの花も取引される)

■買い手のニーズに応える

エアリーフローラは、自然の開花期に花が咲く季咲きと、球根を冷蔵庫に入れて意図的に早咲きさせる促成栽培とがあります。
季咲きが最盛期を迎える3月は、「旅立ちを祝う花」であるエアリーフローラのベストシーズン。花屋さんは何としても7色欲しいわけですが、冬は天候に左右されやすく全色そろわないことも。一方、12月に出荷される促成栽培も出荷量が少ないため7色そろうのが難しく、需要の大きい年末商戦に対応できないのが現状です。
そこで市場のニーズに応えようと、関係者はいろんな努力を重ねています。栽培技術については県が随時行っていますし、販売に関しては、当市場で年に数度、勉強会を開催しています。新規参入の生産者に花の切り方や束ね方などを伝え、規格統一を図ったり、花屋が求める花について情報を収集したり。7色をタイムリーに流通させられるよう、これからも連携して取り組んでいきたいと思います。
(写真:セリ人が見本の花を見せ手ゼリで取引が行われる)

■もっと売れる仕掛けを
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お祝い事やイベント、お祭りなどがある日を私たちは「物日(ものび)」と呼んでいます。お彼岸やお盆、母の日、父の日、クリスマス...。 特別な日には花の消費量も増加します。このような機会を増やし、もっと花に親しんでもらおうとの狙いから、県や市、金沢花市場などとともに今年も「フラワーバレンタイン」のイベントを金沢駅もてなしドームで行いました。
これは、男性から女性へ、花をプレゼントする習慣を欧米並みに定着させようとする試みです。カップルにステージに登壇してもらい、男性がメッセージとともに花束を女性に手渡すというものなのですが、その際エアリーフローラも宣伝させていただきました。
このイベントは私が会長を務めている石川県花き振興地域協議会で実施したものですが、これからも花の消費拡大や石川の花き産業の振興をめざして、創意工夫した取り組みを進めていきたいですね。
(写真:県花き振興地域協議会でイベントを実施)

■みんなが渇望する花に

エアリーフローラが誕生して今年で3年目。質も毎年向上し、生産量も増えてきました。昨年度の当社の扱いは約5万本でしたが、今年度は9万本から10万本ぐらいになっているのではないでしょうか。
エアリーフローラは、石川の花き産業を活性化する役割を担う花。決して一過性の事業ではないので、今後さらに大きな花を咲かせるように頑張らないといけません。産地には、技術的ノウハウを蓄積し、需要に応じたつくり方をお願いしたい。色味などもどんどん増えていくといいと思います。みんなが欲しがっているものがタイムリーに出てくると、私たちもふさわしい価格で取引が行え、生産農家にもお花屋さんにも喜んでもらうことができます。
品質の良いものは花屋が見逃しません。今後はお花屋さんから指名されて買われていくようにしていきたいですね。石川県を代表する花をみんなで応援していきたいものです。
(写真:「お互いにとっていい取引ができるように」と語る畑下さん)

【取材日 2015年4月10日】