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エアリーフローラインタビュー

File 02:生産者

北 佳浩 さん
(エアリーフローラ振興会会長/JAののいち)
■手探りで始めたフリージア

元々、バラや小菊を中心に生産していましたが、県からエアリーフローラの球根増殖の依頼を受け、2011年産のシーズンから栽培に取り組み始めました。まだ商品名が決まる前のことです。 フリージアを扱うのは初めてだった上に新品種ということで、土づくりや球根を植えるタイミング、肥料・水やり、ハウスの温度管理など、何もかも手探りの状態でした。しかも当初から7色全てを手がけたのですが、これらは単純に色が7種類あるというのではなく、それぞれで特性が異なる別品種です。栽培方法も区別する必要があることから、球根が混ざらないように慎重に管理し、生育状態を見極め、それぞれに適した栽培環境の把握に努めてきました。
(写真:それぞれの品種に適した栽培環境を日々管理する)

■促成栽培に着手

フリージアは単に花を咲かせるだけなら難しくはありません。しかしそれでは出荷が一時に集中するため作業負担が大きく、また商品が市場に出回る期間も短くなります。
また、エアリーフローラは色のバリエーションがあることが好評で、生花店ではお客さまから「全部の色が欲しい」という声をいただくそうですが、例えば、うちのハウスではレッドやオレンジ、イエローは比較的早く花が開き、逆にピーチやパープルは遅くに咲きます。これを踏まえて植え付ける時期を調整しますが、自然に開花する「季咲き」だけでは全色を安定的に揃えることが難しいのです。
そこで、2013年産から球根を冷蔵処理する促成栽培に取り組み始めました。これは開花時期を早めるための方法で、季咲きの2ヶ月ほど前から出荷できるようになります。ただ、品種によって冷蔵の影響の出方が異なるため、県の研究センターとも連携しながらデータを蓄積し、最適な栽培方法を探っています。
(写真:ハウス内で育つ季咲の花芽)

■100万本へ向けて振興会を設立

2013年の7月には、県内のエアリーフローラ全生産者によって、栽培技術と品質の向上、安定出荷、販路開拓を目的とした「エアリーフローラ振興会」が設立されました。私は取扱量が多かったことと、新しい花には若手が相応しいということで、その会長を務めることになりました。
振興会では、生産現場の見学会やブランド化のための出荷規格の検討会、講習会を開催するほか、県外のフリージア産地の視察などを行っています。県は、県内外の市場における需要見込みからエアリーフローラの「100万本産地」を目標に掲げており、振興会では新規参入者向けのセミナーや情報交換の機会を設けて、生産者全体のスキルアップと生産量の増加を図っています。特に促成栽培は季咲きに比べて出荷率が低いため、お互いの知恵や技術を学び合うことが重要と考えています。
(写真:出荷講習会を開催し、情報共有を図る)

■全県体制で産地化をめざす

石川県は南北に細長いため、地域によって栽培しやすい品種や出荷の時期が異なります。この地域差を活かすこと、そして促成栽培の技術を向上させることで、振興会全体での安定的な商品供給が可能になると考えています。
2013年の12月にエアリーフローラの5品種を「石川県花き品評会」に出品したところ、エアリーピンクが優秀賞を受賞しました。まだまだ試行錯誤の段階ですが、この受賞を励みに、産地化をめざした取り組みを続けていきたいと思います。
(写真:初めての品評会で優秀賞を受賞した「エアリーピンク」)

【取材日 2014年2月19日】